尚、この刺激法を実践されて起きた事故等につきましては、弊社はいっさいの責任を負いかねますので、必ず自己責任の元において実行してください。
著書のご紹介
ツボはとにかく押せば効くというものではありません。目的に合った刺激法があります。専門家は9つの刺激の仕方を使い分けますが、ここでは3つの刺激法を紹介いたします。どの刺激法にも共通する大切なことは「押す時に息を吐き、離す時に息を吸う」ことです。
緩増押圧法
  緩増押圧法による押圧は気血を集めます。約2~3秒ゆっくりと深く圧力を加えてゆきます。
ひびきを感じたら指を止め、約3~5秒そのまま押した状態を保ちます。
そして押したときと同じように、約2~3秒ゆっくりと圧力をゆるめていき、指を離します。
急増押圧法
  急増押圧法による刺激法は気血を散らします。約1秒内の瞬時にさっと浅く圧力をかけます。
一定の強度に達したら、約2~3秒そのまま押した状態を保ち、約1秒内にさっと指を離して圧力を抜きます。
漸増押圧法
  緩増押圧法と急増押圧法の中間的な押し方で、気や血をめぐらす方法です。
約1~2秒自然に圧力を加えてゆきます。ひびきを感じる一定の強度に達したら、3~5秒そのまま押し続けます。そして押したときと同様に、約1~2秒で徐々に力をゆるめ、指を離します。

首筋から鎖骨にかけてのコリがある場合です。いわゆる「肩の前側」で、ここには胸鎖乳突筋という筋肉があり、首の付け根あたりがピーンと張って弾力がなく、押さえると強い痛みを感じます。東洋医学ではこの部位に大腸経の経絡が流れており、なんらかの原因で大腸経に変調が生じると、熱の循環に支障が起こり、体熱のバランスがかたよってしまいます。そのひとつの症状として、首すじや肩の上に熱がこもり、その一方で足腰が冷えることがあります。こうして肩こりが起こるわけです。手の三里の刺激は、大腸経の働きを正常にし、肩こりを解消してくれるのです。
ツボの見つけ方
 
  肘を90度に曲げてできる肘の横じわの外端から手首に向かい手の指の横幅3本分程度の場所。
刺激の仕方
  左右の腕を組むようにして、親指の腹先を手の三里にあて、 「緩増押圧法」で3~5分繰り返します。左右のツボで反応がはっきりとあらわれている方を主に刺激ます。

次回は肩こり・・・・上四涜(かみしとく)を予定しております。

What's New
第一回 ツボ刺激の仕方
第二回 肩こり 1 手の三里